25年01月31日
ソフィア経済人倶楽部(SBC)ニュースレター 第68号
2025年がスタートしました。1月20日に米国ではトランプ大統領が再誕生し、トランプ2.0がスタート。就任一週間で30以上の大統領令に署名するなど話題に事欠きません。アメリカ・ファーストが世界に、日本に何をもたらすのか、内外環境の変化に対し、素早い対応が必要になると思います。初のニュースレターは1月22日(水)、に行われたソフィア会・ソフィア経済人倶楽部による賀詞交歓会の模様をお伝えいたします。
2025年ソフィア会・ソフィア経済人倶楽部(SBC)共催 賀詞交歓会 開催
1月22日(水)赤坂アークヒルズクラブ(アーク森ビル37F)にて首記、賀詞交歓会が開催されました。前回より参加者は増えて90名と多くの皆様にお集まりいただき盛会のうちに一年のスタートを切ることができました。
当日は18:30に上原SBC専務理事の開宴の辞でスタート。まず、共催者代表としてSBCの村田会長が挨拶に立ち、参加者が昨年の82名から今年は90名に増え、課題であったOGの参加率も20%から34%に増!、もう一つの課題であった若手(2000年卒以降)の参加も構成率16%から24%、18名に増えたと報告。2024年度はSBC
の目指す「大学への貢献」として産学連携講座が秋季講座に加えて春季講座も始動したこと、啓蒙活動として前学長の早下先生による最先端科学技術の講演を頂いたことや会員交流の場を拡大、ゴルフコンペ、ワイナリーツアーの活動などを報告しました。
来賓代表として上智学院サリ・アガスティン理事長から「厳しい社会状況の中、チャレンジを受けているのは教育だ。上智学院の教育理念に基づき優秀な人を育てていきたい」とご挨拶頂きました。続いて今年3月で任期を終わられる暉道佳明学長から「8年間、大学を想い、見つめる顔、眼差しを目に焼き付けてきた。課題は我々のみたことのない、経験したことのない社会で活躍する人材像をどうやって描き、育てるか。社会で体験してきた人達の経験が教育の中で必要になっている中、協力していただいているのはありがたい。上智はしっかりした理念と精神を誇りにして頑張っていただきたい」と熱く語っていただきました。このあと、4月に上智大学で初めての女性学長として就任される杉村美紀総合人間学科学部教育学科教授が登壇され、暉道学長とバトンタッチの握手に会場の皆さんから大きな拍手が湧き上がりました。杉村次期学長は「2002年9月に上智大学に着任してはや20数年、副学長として早下前学長、暉道学長のもと国際教育、グローバル化を担当してきました。これからは多方面にわたり皆さまのお力をお借りして取り組んでいきたいと思っています」とご挨拶されました。
引き続いて、司会者からご参加の大学関係の先生方、学院理事の方々、続いて共催のソフィア会各役員、経済人倶楽部の各理事をご紹介。
また、今回はご欠席となりましたが元特別招聘教授の藤崎一郎先生からメッセージが寄せられSBCの江波戸理事が代読してご紹介しました。(藤崎先生のメッセージは下記に記載させていただきます)
セレモニーの最後はソフィア会鳥居正男会長から「ソフィア会は大学への貢献と学生支援をミッションに進めて行きます。今年、上智大学がしなやかに発展することを祈っています」と乾杯のご発声をいただき懇談に移りました。初めての参加者も多く、大盛り上がりです!
歓談に続く中締めは、鈴木貴子SBC副会長が挨拶にたち、「昨年、SBCに現役の女子大生からキャリアの相談があり、仲間と親身になって彼女に役立つアドバイスをすることができた。初対面でも打ち解けて繋がれるという上智という縁に感謝したい」というエピソードを紹介し2025年の大学の発展、参加者のご多幸を祈念しました。締めくくりは肩を組んでの校歌斉唱とエールで恒例の本締めとなりました。
2025年の賀詞交歓会は女性、若者の参加が増え、これまで以上に活気のある会になりました。来年は更に新しい方々の参加者増を得て、ソフィアの絆を活性化できるという手応えを感じて幕を下ろしました。

集合写真
 暉道学長と杉村次期学長の握手 |
 アガスティン・サリ上智学院理事長のご挨拶 |
 ソフィア会 鳥居会長のご挨拶 |
 村田会長のご挨拶 |
 鈴木副会長の中締め |
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藤崎一郎先生からのメッセ―ジ
皆さまあけましておめでとうございます。藤崎一郎でございます。今日はせっかくお招き頂いたのに伺えず申し訳ありません。学長が近く交代されると聞いています。曄道先生長い間お疲れ様でした。杉村先生おめでとうございます。
20日にトランプ政権が発足しました。バイデン氏のやったことをことごとくひっくり返しています。マルチラテラリズム、民主主義、環境、税制、マイノリティ政策すべてです。ポリティカルコレクトネスも急速にしぼんでいます。もっとも将来民主党政権が出来ればまた同じようにひっくり返すでしょう。オセロゲームのようなものです。はた迷惑な話ですが米国人の選択ですから仕方ありません。日本も世界もうまく対応しなければなりません。安倍さんはうまくやったが石破さんに出来るかと危ぶむ声があります。これまで米国大統領とうまくやった総理すなわち中曽根さん、小泉さん、安倍さんは国内を抑え、その力で対米協力したのです。先ず石破さんには足元を固めてもらう必要があります。そのためにも政財界の人がいろいろ動かず、当面石破さんに任せることです。
皆さま、日本はいろいろな挑戦を乗り越えてきました。皆が力を合わせfor Others, with Othersの精神で乗り切りましょう。ありがとうございました。
(藤崎一郎先生プロフィール)
元上智大学特別招聘教授、日米協会会長、前中曽根平和研究所理事長。
1947年神奈川県生。1969年外務省入省。1999年北米局長、2002年外務審議官、
2005年在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使、2008年駐米大使、2012年退官。
2017年まで上智大学特別招聘教授、国際関係研究所代表、国際戦略顧問。
慶應義塾大学、ブラウン大学、スタンフォード大学院にて学ぶ。
上智大学で「上智出身の外交官と会おう」、「ソフィアン国家公務員と話そう」を立上げ、
毎年、内閣官房、外務省、防衛省、経済産業省等へ国家公務員総合職を輩出。
以上