SBCニュースレター2021年2月
「SBC産学連携講座~企業のグローバル人材とリーダーシップ」報告

2021年2月吉日

ソフィア経済人倶楽部(SBC)ニュースレター 第39号

立春も過ぎて最近、すこし春めいた日差しを感じるようになりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍は落ち着きはじめてますが、まだ気を緩めるわけにはいきません。春に向けて少しずつでも収束してほしいものです。

SBCニュースレター2月号は昨年秋から1月にかけて開講された2020年度後期産学連携講座の取り組みをご報告します。この講座はSBCが継続して取り組み、講師はSBC会員を中心に構成しています。この連携講座を受講する学生諸君は単位を取る事が可能です。

今期はコロナ禍のため講義は全てZoomによるオンライン形式でしたが約60名の受講者は最後まで積極的に参加してくれました。なんと言っても実業に携わるソフィアンOBOGが自らの体験をベースに語る講義内容は学生諸君に大きな刺激をもたらしたようです。

2020年度 産学連携講座「企業のグローバル人材とリーダーシップ」報告

SBCは大学と「グローバリズムとリーダーシップ」をテーマに産学連携講座を創設、運営してきました。2020年度は後期講座として「企業のグローバル人材とリーダーシップ」をテーマに上智大学特任教授、浦元義照先生のご指導のもと9月29日から1月19日まで14回にわたる講義を開催しました。この14講義は11名のSBC会員とソフィアンOBOGに講師をお願いしました。

講座はガイダンスに始まり、10回に渡る講義の中間にグループワークを挟み、グループプレゼンテーションという流れと最後に講義内容に関するテーマレポートを提出する構成です。講師のご紹介と講義テーマは下記の表をご参照ください。今回は鳥居正男ソフィア会会長にも「変革の時代のグローバル環境でのリーダーシップに必要なこと」というテーマで参加いただきました。浦元先生、講師の皆様、お忙しい中、大変ありがとうございました。

◇浦元義照特任教授プロフィール:上智大学外国語学部英語学科1974年卒。卒業後、ハーバード大学ケネディ・スクールでMPA修士号を取得。国連で33年勤務。国際公務員として国際連合児童基金(UNICEF)をはじめ国際連合工業開発機関(UNIDO)事務局次長を経て国連を退職。2012年、国際労働機関(ILO)アジア太平洋地域総局長などを歴任され、上智大学グローバル教育センター特任教授を経て、現在、上智大学特任教授として指導に当たっておられます。

□本講座の運営にあたった日下部淳SBC産学共同教育委員会委員長からのメッセージ

今年度はコロナ禍の中、すべての講義がオンラインになるという非常に稀有な状況の中での産学連携講座となりました。そのような状況下ではありましたが、新たな講師陣として6名(うち産学共同教育委員2名含)を迎え、Zoomによるオンライン講義を前提に「投票機能」や「チャット機能」を活用したインタラクティブなやり取りや、「ブレイクアウトセッション機能」を活用したグループワーク、更には「Google Form」を用いたリアクションペーパー等、デジタルツールを駆使した運営を行いました。これらのデジタルツールを活用することで、一方的に講師から話を聞いて終わりにするのではなく、受講学生が自分なりに考え、自分の言葉で議論できるように、毎回グループにてディスカッションを行う形を取りました。

この取り組みの狙いはこのようなエクササイズをすることで「知識を知恵に変える」ことが可能となり、かつ「すべての受講学生が参加」する形となるもので、リアクションペーパーにおいても非常に良いフィードバックを得ることができました。引き続き環境変化に適応すべく、新たな取り組みに挑戦していくことで、より効果的に実践に役立つ産学連携講座としていきたいと思います。

実施講義と講師は以下の通りです(敬称略)

# 講師 講義内容 勤務先 タイトル 卒年・学部
1 浦元義照教授 ガイダンス
2 日下部 淳 グローバルリーダーシップって何だろう? アフラック生命保険(株) コーポレートIT室 GM グローバルビジネスアーキテクト 1987済営
3 鳥居 正男 変革期におけるグローバルリーダーシップ ノバルティスファーマ(株) 取締役会長 1970外独
4 澤田 貴司 やりたいことをやる (株)ファミリーマート 代表取締役社長(3/1より代表取締役副会長) 1981理物
5 山田 素子 コンサルティング業界におけるリーダーシップ PWCコンサルティング(同) ディレクター 1993済済
6 高橋 雅美 ~自分を活かす、チームを活かす~
ストレスマネジメントとリーダーシップ
(株)ココティアコンサルティング 代表取締役 1988文教
7 山田 素子 グループワーク *
8 佐々木 かをり ダイバーシティとリーダーシップ (株)イー・ウーマン 代表取締役社長 1983外比
9 田澤 由利 テレワークで実現する、日本型リーダーシップ (株)テレワークマネジメント 代表取締役 1985外西
10 奥原 淳 やる気スイッチを押すリーダー、壊すリーダー (株)イーグルコンサルティング 代表取締役社長 1981法法
11 曽山 哲人 アントレプレナーシップとリーダーシップ (株)サイバーエージェント 取締役 常務執行役員 CHO 1998文英
12 森川 直樹 グローバルリーダーシップと人材マネジメント 森六ホールディングス(株) 人事部 人事部長 1987済営
13 大川 成儀 グループプレゼンテーション (株)揚羽 取締役 経理財務担当 経理財務部長 1982済営
14 日下部 淳 グループプレゼンテーション *
15 浦元義照教授 レポート提出

SBCニュースレター2021年1月 池田道雄会長 年頭に寄せて

2021年1月吉日

ソフィア経済人倶楽部(SBC)ニュースレター 第38号

新年、明けましておめでとうございます。皆様におかれましてはこの年末年始、いかがお過ごしでしょうか?昨年中はほぼ一年、新型コロナ一色でした。11月に入ってからの第3波拡大で例年とは大きく異なる年末年始であったのではと拝察します。
ウイルスワクチンの接種もスケジュール化されつつあり、今年こそ、延期されたオリンピック・パラリンピックの開催が切望されます。生活様式も大きく変わりましたが、一方で早急な日常活動の正常化が望まれるところです。SBCはじめ各ソフィア会の活動が再開され、
キャンパスで皆さんとお会いできるよう、また、現役学生諸君がキャンパスにあふれる光景に接することができるよう願ってやみません。SBCニュースレター、2021年1月はソフィア経済人倶楽部、池田道雄会長の年頭挨拶をお届けします。

ソフィア経済人倶楽部(SBC)会員の皆様

会長 池田道雄

明けましておめでとうございます。
皆様、コロナ禍の一日も早い収束を願いつつ、新たな年をお迎えのことと存じます。然しながら、第3波の襲来等依然厳しい状況が
続いており、海外でのワクチン投与開始など明るいニュースも流れ始めておりますが、収束の見通しについては未だ予断を許さない
ものと思われます。こうした厳しい状況はある程度想定されたため、毎年開催しております「賀詞交歓会」については、甚だ残念
ながら、比較的早い段階で本年の開催中止を決定いたしました。

例年、「賀詞交歓会」ではSBCの近況をお話ししておりますが、本年は開催中止となりましたので、ここで簡単にご報告いたしますと、
コロナ禍の影響で昨年3月以降月例の「運営委員会」は開催できず、活動は暫く休止状態となりました。一方、5月には、コロナ禍で厳しい経済状態にある現役学生に対し、ソフィア会から各登録団体に支援要請があり、SBCでも主要役員で協議のうえ、各理事に個別にお諮りして、100万円の支援を実施いたしました。幸い諸先輩のご尽力によりSBCにはある程度の財務的蓄積がありましたので、このような対応をとることができました。改めて、会員の皆様のこれまでのご支援に感謝申し上げます。

また休会としておりました「運営委員会」も7月よりオンライン形式で再開し、組織運営にかかわる諸問題の協議のほか、参加メンバーに輪番で専門分野やご自身の経歴などについてお話しいただいています。これは一昨年から始めた新たな試みですが、SBCメンバー相互の知的啓発やネットワーキング強化に資するものと考えておりますので、より多くの会員の皆様に「運営委員会」にご参加いただければと思います。一方、「ゴルフ会」、「講演会」、「会員交流会」、「ワイナリーツアー」等SBCの恒例のイベントにつきましては、対面の活動ができる状況ではないため、いずれも昨年は開催見送りといたしました。

多くの活動が制約を受ける中で、母校への貢献、現役学生支援の視点で特に活動の重点項目としているグローバル教育センターとの
「連携講座」については、本年度が4年目となりますが、講師陣に一部新たな方もお迎えして、過去の講座運営の経験を生かしながら、一層充実した内容で、秋学期にオンライン形式により開講中で、大学側からも高い評価をいただいています。一部の会員の皆様には、今後講師をお引き受けいただきたくお声掛けすることもあろうかと思いますが、その節はよろしくお願いいたします。

以上ご報告の通り、コロナ禍で厳しい制約はあるものの、SBCとして一定の活動は続けております。今後の見通しにつきましては、
一応本年4月以降は対面での活動を再開できるとの前提で事業計画、予算を組んでおりますが、これも予断を許すものではなく、
事態の進展を見ながら、臨機応変な対応を考えております。引き続きSBCの活動へのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

コロナ禍の厳しい状況下、また寒さが本格化する折、どうかご自愛のうえ、お元気でお過ごし下さい